アルペッジョォォ!
今回は小難しい話と称して、西川さんがあまり興味のなさそうな話をギターオタクな2人で話し合う企画です。
主には、僕の最近勉強し始めた新リーマン理論の紹介と、実際に使ってみたAxis systemの話です。
リーマンと聞くと数学者だったり、倒産した会社だったりを思い浮かべますが、全く別の人のことだそうです。
リーマン理論とは、そんなリーマンさんの考案した、音楽の分析の仕方のことです。
それを近代、さらに一般化を進めるようにしたのが新リーマン理論です。
バークリー式のアナライズだと、ルートとコードのクオリティ、ファンクションを使ってアナライズするのですが、リーマン理論では、前のコードから音がどう変化したかで記述していきます。
これによってルート音にローマ数字をふる方法からはなかなか見えてこなかった法則性が簡単に記述できるのです。
例えばCからE-にトライアドが変化する時、内声的にはCがBに変化するだけです。
これがL変換
Leading toneのL
同じようにCがC-になるときは3度がフラットします。
これがP変換
parallel のP。
CがA-になる時、5度が全音上がります。
つまりGがAになる。
これがR変換
Relative のR
これらの組み合わせでアナライズするのです。
一定の変換を規則正しくすると循環したり、それを組み合わせてみたりして遊ぶのですが、なかなか楽しいです。
夜な夜なやってたら妻には白い目で見られましたがね!!
まだ勉強中だからいずれ説明できるようになりたいものです。
勉強している感じでは、3度での進行の曲はアナライズしやすそう。
さて、あとは中心軸システムの話です。
マルチトニックを調べていて知ったシステム
英語でAxis system
バルトークの音楽を研究してたら発見された法則だそうです。
といっても、これを研究していたエルネランドヴァイさん、この法則よりフィボナッチ数列の分析に力を入れていたそうで、かるーくしか紹介されていないそうです。
僕は出典を確認していないため、あまり深くは踏み込めません。
フィボナッチもいつかやろう。
さて、中心軸システムですが、つまりは、クオリティを度外視した12音全てにファンクションを振るというものです。
CからBまでの根音にトニックとかドミナントとか役割をふるのです。
key in Cにおいて
自明なトニックはCとAmです
(ここでのEmはAmに行くドミナントと見なされています)
さらに、CのパラレルマイナーであるCmのキーになった時は、Ebがトニックとしてみなされます
さらにさらに、key in Amのパラレルメジャー、Key in Aのとき、Gbmがトニックです
つまり、C Eb Gb Aがトニック
G Bb Db Eがドミナント
D F Ab Bがサブドミナント
になるそうです。
クオリティを度外視しているので本当にそうなのか疑わしいですが、
実際イパネマの娘のBセクションはこれでうまく説明できますし、適当にファンクションから選んで弾いて見ても上手く機能しているように感じます
実際にこのシステムで作曲してみましたが、かなり有用な印象でした。
4トニックシステムよりもフレキシブルな感じです。
カードのクオリティの選定はちょっと神経使いそうですがね。
5度圏上でそれぞれのファンクションを見ると十字に軸ができるので中心軸システムと言うそうです。
皆さんもぜひご一考ください!